20-12-2023

自分には、どうしても楽器に触れる気分になれないことがある。これはずっと大きな悩みの種で、マドリードに来てまで大好きなプレイヤーのレッスンを受けてまで、どうしても楽器に向かう気になれない。自分は本当に音楽が好きなのかなと以前はよく疑っていた。でも何度考えてもやっぱり好きなので困ったもんだと思う。

 

詳しい事情は伏せるけど、自分は音楽を初めて一年ほど経つとすぐ、「自分のために」もしくは「楽しむために」音楽を学ぶ・練習するということがなかなか状況的に許されず、その姿勢を忘れ去らざるを得なくなった。ずっと義務感のようなものに突き動かされていて、それにすら自分は気がついていなかった。(もちろん音楽が好きで楽しむ気持ちも持ち合わせてもいたけど、バランスを欠いていた。)去年、体調を崩して楽器に触れることすらできなかった期間を経ていまマドリードにいて念願だったモノを学んでるわけだけど、にも関わらずいまだに楽器を触ろうとすると身体に拒否反応が出ることがある。レッスンだって行きたくない日がある。レッスン料高いのに...

 

ここでは凄腕のミュージシャン達が多くの仕事をこなしながらも自分より遥かに多い時間練習している。にも関わらず、自分には練習できない時間がある。技術・知識・経験全てで彼らの足元にも及ばない自分が練習時間で全く負けている。比較して焦る。

 

まぁでも仕方ない。自分がこれが好きなのは間違いないと今は信じれるし。練習できない時があるのは昔の変な動機で練習していた時の後遺症みたいなもんで、今はその呪いを解いて自分を知るための時間だと思うしかない。徐々に自分を、本当に自分がどうしたいかを知って、本当に心から湧き出るエネルギーで動けるようになるまでひたすら流れに身を委ねるしかないなと今は思える。自分はいつか、(完全には不可能でも)そこから脱して、今より良くなることができる。今ならそれを待てる気がする。

 

そしてここで説明するとあまりに長くなるので控えるけど、そう思わせてくれたのは間違いなくここにいるミュージュシャンや、加えて音楽関係以外の友人達、このスペインという土地だなと思う。それだけでも来て良かったな、と心のそこから本当に思っています。自分はまだまだ回復の過程だなと思う。

 

 

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お見苦しい駄文すみません。これはまさに楽器が触れなくなっているタイミングで自分がメモ帳に気持ちの整理のために書き殴っていたもんで、せっかくやしブログにでも書こうかなと思ってちょっとだけ整えて載せました。

 

ここ最近、こっちマドリードでの生活に集中したくてSNSでの発言等々を極力控えたり、なるべく日本語に触れる機会を減らしたりを試みていたのだけれど、ちょっと自分の気持ちを整理して書いておく必要があるかなと思い...

最近はというと、こちらでお世話になっている師匠Dani Molares(なんと学生の頃から大好きだったパーカッショニストが今や僕の師匠なのです...!!)にすこし演奏の仕事をもらって一緒に演奏したり、9月から通っていた語学学校が今月で終わりを迎えると共に、ここからの帰国予定までの5ヶ月(暫定)の過ごし方を考える必要が出てきたりとまた変化の日々。(スペイン語の方は、、、以前に比べるとちょっとミュージシャンや友達と簡単な会話できるようになったかもな、くらい。言葉で自分のことが表現できないのは本当に辛いもんです。喋ることが好きなもんで。。。だから話せた時はめっちゃ嬉しい)

 

日本で皆様にお会いできるのを心待ちにしとります、またなんか書きますね*1

 

Un abrazo y feliz Navidad, Sugu

*1:自分の文章なんか他人に自分の心の内の話を聞いて欲しくて書いてるだけで面白いものではないのかもしれないけど、人からも同じような話を聞きたいしそのためには自分から話し始めるしかなく、だからここに書く意味はあると思う